古い家にはリスクが多い?主な売却方法2つを紹介!
岐阜市で古い家に住んでいる方は、不動産売却を検討するとよいかもしれません。
古い家には、耐震性や断熱性の不足によって問題が生じるリスクがあります。特に日本の様な地震多発地域では、古い家の倒壊リスクが高いです。また、断熱性の低さから健康リスクも懸念されます。
売却を考える際には、そのまま売却する方法と不動産買い取りが一般的です。そのまま売却する場合は、古民家として売り出すか、リフォームやメンテナンスで価値を高めておくとよいでしょう。より早く売却したい場合には、不動産買い取りが適しています。
目次
古い家は築何年から?構造によっても異なる
古い家という言葉をよく聞きますが、実際古い家は建ててからどのくらい経った家を指すのか知らない方も多いかもしれません。こちらでは、古い家とは築何年からなのかや、家の寿命を紹介します。
◇古い家の基準
古い家とは、築何年からといった明確な定義はありません。しかし、日本国内の住宅で一番多く建てられているのは木造住宅であり、その寿命は約築30年です。そのため、築30年を越えた家は一般的には古い家に分類されます。
なぜ築30年を越える家が古い家に分類されるのかというと、建築基準法などが改正される前に建てられた家が多いためです。また、近年の家は耐震性や断熱性を重視した家が増えているため、性能面で劣ってしまっていることも要因の1つであるとされています。
◇家の寿命は構造によっても違う?
家の寿命は構造によっても異なるのが特徴です。木造住宅の場合は30年〜80年、鉄骨造は30年〜50年、鉄筋コンクリート造が40年〜90年が寿命とされています。ただし、この統計は劣化による解体でないケースも含まれているため一概に木造の寿命が1番短いとはいえません。建物によっては木造のほうが寿命が長いケースもあるため、あくまで目安として覚えておくとよいでしょう。
古い家に住み続けることにはリスクも?
画像出典:フォトAC
古い家に住み続けるリスクはさまざまです。主に次の2つのリスクが挙げられます。
◇耐震性に問題がある可能性
日本は地震が多い国のため、家に限らず多くの建物に十分な耐震性能が求められます。近年建てられている家は、耐震性に優れた構造を採用する場合が一般的です。しかし、古い家の場合は耐震基準を満たしていないケースも多く、老朽化も進んでいるため地震発生時に倒壊などのリスクも高いです。
また、耐震基準は、1981年6月に新耐震基準が施行されていますが、2000年6月にも基準が導入されているため、古い家の場合は耐震基準を満たしていない可能性もあります。
◇断熱性による健康リスク
古い家は断熱性が低く、現代の家のように室内の温度が均一に保たれていない場合が多いです。その代表的な部分として窓が挙げられます。1950年〜1960年代に建てられた家のほとんどはアルミサッシとシングルガラスを使用しているケースがほとんどです。
アルミサッシは耐久性が高く木製に比べて軽量で開閉のしやすさが人気でした。一方でアルミ素材は熱を通しやすい特性があるため、湿気が溜まりやすくなり、結露やカビの発生にもつながります。
さらに古い家の場合、断熱材が薄かったり劣化したりしているケースや、最悪断熱材が入っていないケースも少なくありません。
このように断熱性が低いと室内の温度が均一に保たれにくいため、ヒートショックなどの健康被害につながるといったリスクが高まります。
古い家は早めに売却しておくとよい!主な売却方法
不動産売却にはさまざまな方法がありますが、古い家を売却する場合は次の方法での売却がおすすめです。これから岐阜市周辺で古い家を売却する予定がある方は、不動産の売却方法を知っておくと、いざ売却するときにスムーズに進められます。
◇そのまま売る
古い家をそのまま売却する方法は、手間がかかりません。さらに、古い家でもきれいに保っていたり、リフォームやリノベーションをしたりしている古い家は、そのまま売却した方が買い手を見つけやすいことも多いです。
また、古民家として売り出す方法もあります。特に近年は古民家ブームもあり、古い家を求めている方も多いため、築40年以上の家でもすぐ売れるケースも少なくありません。
◇不動産買い取り
不動産買い取りを利用するのも古い家を売却する際の方法の1つです。不動産買い取りでは、不動産会社に直接家を買い取ってもらえるため、買主を探すといった期間もなく短期間で売却できます。今すぐにでも売却したい、解体する手間や費用を省きたいという方は不動産買い取りを選択するとよいでしょう。
しかし、不動産買い取りは、売却価格が相場より安価になる可能性があります。取り壊しが必要な物件の場合はさらに安くなる可能性があるため、取り壊しが必要な状態になる前に、古い家は早く売却してしまうのがおすすめです。
古い家の売却にはさまざまな利点も?
住み続けるにはリスクが伴う古い家でも、売却すればさまざまな恩恵を受けられるかもしれません。こちらでは、古い家を売却することによる利点を紹介します。
◇維持費がかからなくなる
古い家に限らず、不動産を所有している以上、定期的にメンテナンスを行わなければなりません。誰も住んでいない家は、劣化が早く進みやすくトラブルに見舞われるケースも多いです。
特に古い家は、既に老朽化が進んでいるため、屋内のトラブルだけでなく家自体が傾いたり、最悪倒壊してしまったりといった問題が起きるリスクが高まります。このようなリスクを防ぐためにも定期的なメンテナンスが必須です。
しかし、家の劣化を防ぐための維持費にかかる費用は決して安いものではありません。さらに住んでいない家でも固定資産税などの税負担もあるため、これが長期に渡るとなると大きな負担になります。
古い家を売却することによって、このような負担の軽減に繋がるのです。
◇住み替えがしやすい
不動産買い取りでは、売主の都合に合わせて買い取り日時を計画できます。転勤や住み替えを予定している方にとってはスケジューリングがしやすいため、スケジュールと資金計画も立てやすいです。
そのため、早く現金化してしまいたい方や転勤などで遠方に引っ越す方は不動産買い取りを選ぶとよいでしょう。
古い家とは、築何年からという明確な基準はありません。しかし、一般的には築30年以上の住宅がその対象とされます。木造住宅は特に、耐震性や断熱性に問題がある場合が多いため、地震などの災害による影響や住む人の健康面に問題が起きる可能性が高いです。
売却方法としては、そのまま売る方法や不動産買い取りなどの方法があります。売却によって得られる利点として挙げられるのは、維持費の節約や住み替えがしやすいといった点です。